今さら聞けないスーツの鉄則|フロントボタンの正しい留め方

[今さら聞けないスーツの鉄則 Vol.4]
フロントボタンの正しい留め方




フロントボタンの種類と留め方



英国貴族の衣服を起源に持つスーツ。その歴史と伝統に裏打ちされた着用ルールとマナーは、現代のビジネスシーンでも息づいています。

今回ご紹介するのは、スーツのフロントボタンに関するルールとマナー。相手の目に真っ先に飛び込んでくるパーツだからこそ、基本的なルールは社会人として必ず押さえておきたいもの。少し聞き慣れない「段返り3つボタン」の特徴や歴史も、あわせてご紹介致します。








「3つボタン」「2つボタン」そして「段返り3つボタン」の違い





「3つボタン」「2つボタン」そして「段返り3つボタン」の違い



スーツジャケットは、フロントボタンの付け方によって「3つボタン」「2つボタン」「段返り3つボタン」の3種類に大別されます。

フロントボタンが3つの場合は3つボタン。フロントボタンが2つの場合は2つボタン、そしてジャケットの前合わせにボタンが3つ付いており、1番上のボタンとボタンホールがラペル(下襟)の折り返しに隠れている形のことを段返り3つボタンと呼びます。

さらに段返り3つボタンは、Vゾーンの深さに応じて米国調と英国調に分類する事が出来ます。



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フロントボタンの留め方





フロントボタンの留め方



シングルスーツのジャケットは、フロントボタンの数や形に関係無く、「一番下のボタンは留めない」が共通のルールです。

シングルスーツの1番下のボタンは“飾り”として付けられており、そもそもボタンを留めて着る事を想定して作られていません。ボタンを留めると形が崩れたり、負荷がかかってスーツが傷んでしまう事もあるため、留めてはいけないのです。

また同様に、段返り3つボタンの1番上のボタンも飾りである為、留めてはいけません。



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スーツのフロントボタンは、座る時は全て外す!のが正式





スーツは立ち姿を前提に仕立てられているため、座る際にボタンを留めていると形が崩れ、スーツが傷んでしまいます。このため立っている時にはボタンを留め、反対に座る時はフロントボタンを全て外すのが正式なルールとされています。

ただ日本では社会人であってもこのルールを知らない人が多く、特に就職面接の際、面接官がボタンを外していないのに自分だけボタンを外すのは抵抗があったり、酷い場合にはボタンを外したことを面接官に咎められるケースがある様です。このため多くの就活セミナーでは、ボタンを外して指摘されるより、ボタンを留めたままでいるのが無難、と教えています。

しかしあくまでもこれは例外
であって、スーツの傷みを考えるのであれば、座る時は全てボタンを外す事をお勧めします。



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段返り3つボタンには、米国風と英国風の2種類がある





段返り3つボタンには、“米国”調と“英国”調の2種類がある



段返り3つボタンとは、1番上のボタンとボタンホールがラペル(下襟)の折り返しに隠れている形の事。この段返り3つボタンには、その由来によって米国風と英国風の2種類が存在します。

ラペルが1番上のボタンとボタンホールを完全に隠しており、Vゾーンが深く、見た目上は2つボタンに近いものは米国が発祥のスタイル。「アメトラ風」とか「トラッド調」と表現される事が多い形です。

反対に、ラペルが1番上のボタンとボタンホールを完全に隠しておらず、Vゾーンが狭く、見た目が3つボタンに近いものは英国が発祥のスタイル。「英国風」とか「ブリティッシュ・スタイル」、またイタリアのスーツもこの英国調の段返り3つボタンを取り入れたスタイルが多いため、「イタリアン・クラシコ」とか「クラシコ調」と表現される事もあります。


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